話法の助動詞の現在完了形と二重不定詞
要点
話法の助動詞を別の動詞と一緒に現在完了形(Perfekt)で使うときは、haben と二つの不定詞を使います。文末では、本動詞の不定詞の後に話法の助動詞の不定詞を置きます。たとえば「働かなければならなかった」は hat arbeiten müssen です。この müssen は過去分詞 gemusst の代わりに使われる不定詞(Ersatzinfinitiv)です。日本語では過去を「〜なければならなかった」などで表しますが、ドイツ語では活用した haben と文末の二つの不定詞を組み合わせます。
形
主文:主語+haben の現在形+その他の要素+本動詞の不定詞+話法の助動詞の不定詞。weil などの従属節:接続詞+主語+その他の要素+haben の現在形+本動詞の不定詞+話法の助動詞の不定詞。
使い方
- 過去に必要だったこと、できたこと、したかったことなどを、müssen・können・wollen などを使って述べます。
- 本動詞が gehen などでも、この形の完了の助動詞は haben です。
- 従属節では、活用した haben を二つの不定詞の前に置きます。
- 話法の助動詞を別の動詞の不定詞なしで使う場合は、通常の過去分詞になります。たとえば Das habe ich nicht gewollt. は「それは望んでいませんでした」という意味です。
例文
- Ich habe gestern länger arbeiten müssen. — 昨日はいつもより長く働かなければなりませんでした。
- Wir haben am Wochenende nicht ins Kino gehen können. — 週末は映画館に行けませんでした。
- Ich habe dich gestern anrufen wollen. — 昨日、あなたに電話したかったんです。
- Anna ist müde, weil sie die ganze Nacht hat arbeiten müssen. — アンナは一晩中働かなければならなかったので、疲れています。
よくある間違い
❌ Ich habe gestern arbeiten gemusst.
✅ Ich habe gestern arbeiten müssen.
現在完了形なので過去分詞を使いたくなりますが、ここでは arbeiten と組み合わせるため、gemusst ではなく不定詞 müssen を使います。
覚えておこう
本動詞と一緒なら「haben+不定詞+話法の助動詞の不定詞」です。従属節では haben が二つの不定詞の前に来ます。