es を使う非人称表現と仮の主語・目的語
要点
es は「それ」を指すだけでなく、特定の人や物を指さずに使われることもあります。天気や存在を表す決まった表現では、日本語に対応する主語がなくても es が必要です。また、後ろの節の内容を先に受ける仮の主語や目的語にもなります。日本語訳では、この es を無理に「それ」と訳しません。
形
天気:es + 動詞/存在:es gibt + 4格/仮の主語:Es ist + 形容詞, … zu …/仮の目的語:主語 + finde/findest/findet + es + 形容詞, dass …
使い方
- 天気の es は省略できません。別の語句を文頭に置いても、Heute regnet es. のように残ります。
- es gibt は「〜がある・いる」を表し、後ろの名詞は4格です。名詞が複数でも gibt を使います。
- Es ist wichtig, … のような形では、何が重要なのかを後ろの不定詞句や dass 節で示せます。
- Ich finde es gut, dass … では、es が後ろの節を先に受ける目的語です。節の内容について評価するときに使います。
- 文頭の位置だけを埋める es もあります。Es kommen Gäste. は Heute kommen Gäste. にすると es が消えます。この場合、主語は Gäste です。
例文
- Heute regnet es den ganzen Tag. — 今日は一日中雨が降っています。
- In der Nähe gibt es einen Supermarkt. — 近くにスーパーがあります。
- Es ist wichtig, genug zu schlafen. — 十分に睡眠を取ることが大切です。
- Ich finde es gut, dass du früher nach Hause gehst. — 早めに帰るのはいいことだと思います。
よくある間違い
❌ Heute regnet den ganzen Tag.
✅ Heute regnet es den ganzen Tag.
日本語では「今日は一日中雨が降っています」と言えますが、ドイツ語の regnen には主語の es が必要です。Heute を文頭に置いても es は省略できません。
覚えておこう
天気や es gibt の es と、文頭の位置だけを埋める es を区別しましょう。仮の主語・目的語の es は、後ろの節の内容を先に受けます。