未来完了形による完了と推測の表現
要点
未来完了形(Futur II)は、未来のある時点までに動作が完了していることを表します。また、すでに起きたことについて「きっと〜したのだろう」と推測する場合にも使います。日本語では同じ形を使い分ける必要はなく、文脈に応じて「〜し終えているでしょう」「〜したのでしょう」などと訳します。ドイツ語でも、時間表現や文脈からどちらの意味かを判断します。
形
主語に合わせて活用した werden + 過去分詞 + haben/sein の不定詞。平叙文の主節では werden が第2位置に、過去分詞と haben/sein が文末に来ます。haben と sein の選択は、その動詞の現在完了形と同じです。
使い方
- 未来の期限までの完了を述べます。bis morgen や bis dahin などを添えると、いつまでに完了するのかが明確になります。
- 過去の出来事や、すでに完了しているはずのことを推測します。この用法では、werden があっても未来の出来事を指すとは限りません。
- 推測には wohl などを添えることがよくあります。話し手の見込みを表すので、事実として確認済みだとは限りません。
例文
- Bis morgen werde ich den Bericht abgeschlossen haben. — 明日までには報告書を仕上げているでしょう。
- Bis heute Abend werden wir in Berlin angekommen sein. — 今晩までにはベルリンに到着しているでしょう。
- Paul ist nicht hier. Er wird wohl unseren Termin vergessen haben. — パウルがいません。きっと私たちとの約束を忘れたのでしょう。
- Die Gäste werden inzwischen zu Hause angekommen sein. — お客さんたちは今頃もう家に着いているでしょう。
よくある間違い
❌ Bis morgen werde ich den Bericht abgeschlossen.
✅ Bis morgen werde ich den Bericht abgeschlossen haben.
werden と過去分詞だけでは未来完了形になりません。現在完了形で使う助動詞を不定詞の形で文末に置きます。この文では haben が必要です。
覚えておこう
未来の期限までの完了か、すでに起きたことの推測かを文脈で判断します。文末の haben/sein を忘れないようにしましょう。