疑問文と否定

否定の範囲・nicht の位置・否定語

B1重要ドイツ語

要点

nicht の位置によって、何を否定するかが変わります。特定の部分を対比して否定するときは、その直前に置きます。文全体の否定では後ろの方に置きますが、必ず文末になるわけではありません。日本語の「〜ない」の位置をそのまま当てはめず、否定する内容と動詞のまとまりを確認します。

形

部分の否定:nicht + 否定する部分(+ sondern + 代わりの内容)。文全体の否定:nicht は通常、文末の不定詞・過去分詞・分離前つづりや、述語となる形容詞の前に置きます。

使い方

  • nicht heute, sondern morgen は「今日ではなく明日」、nicht nach Berlin, sondern nach Hamburg は「ベルリンではなくハンブルクへ」です。sondern は否定した内容を別の内容に置き換えるときに使います。
  • 文全体を否定する場合も、nicht の後ろに語が残ることがあります。nicht kommen、nicht verstanden、nicht auf、nicht teuer のように、動詞の構造や述語との位置関係に注意します。
  • 否定語には niemand(誰も〜ない)、nichts(何も〜ない)、nie/niemals(一度も〜ない・決して〜ない)、nirgendwo(どこにも〜ない)があります。これらはそれ自体で否定を表すので、通常は nicht を重ねません。
  • noch nicht は「まだ〜ない」、noch nichts は「まだ何も〜ない」、noch nie は「これまで一度も〜ない」、nicht mehr は「もう〜ない」を表します。

例文

  • Ich fahre nicht nach Berlin, sondern nach Hamburg. — ベルリンではなく、ハンブルクへ行きます。
  • Ich kann heute nicht kommen. — 今日は行けません。
  • Niemand hat etwas gesagt. — 誰も何も言いませんでした。
  • Ich habe noch nichts gegessen. — まだ何も食べていません。

よくある間違い

❌ Ich habe nichts nicht gegessen.

✅ Ich habe nichts gegessen.

「何も食べませんでした」という意味なら、nichts だけで否定を表します。日本語の「何も〜ない」に引かれて nicht を足さないようにします。

覚えておこう

nicht は「何を否定するか」と動詞の構造に合わせて置きます。niemand や nichts などには、通常 nicht を重ねません。