スペインでの現在完了と点過去の使い分け
要点
スペインでは、過去の出来事を今につながる期間の中で捉えるとき、現在完了(pretérito perfecto compuesto)をよく使います。すでに終わった期間の出来事として述べるときは、点過去(pretérito indefinido)を使います。日本語ではどちらも「〜しました」と訳せるため、動作が終わったかどうかだけでなく、いつの出来事として捉えているかに注目します。
形
現在完了:haber の現在形+過去分詞。点過去:動詞の点過去形。ここでは活用よりも、出来事を置く時間の枠で使い分けます。
使い方
- hoy(今日)、esta semana(今週)など、今も続いている期間では現在完了を使うのが基本です。動作自体は完了していても構いません。
- ayer(昨日)、la semana pasada(先週)など、終わった期間を指定するときは点過去を使います。
- 現在までの経験や、今に関係する結果にも現在完了を使います。いつ起きたかを過去の特定の時点に限定して述べる場合は、点過去が基本です。
- 時間表現だけで機械的に決まるわけではありません。スペイン国内にも地域差があり、話し手が出来事を今と結び付けるか、終わった過去として捉えるかによっても選択が変わります。
例文
- Hoy he hablado con mi madre. — 今日、母と話しました。
- Ayer hablé con mi madre. — 昨日、母と話しました。
- Esta semana hemos ido al cine. — 今週、映画を見に行きました。
- La semana pasada fuimos al cine. — 先週、映画を見に行きました。
よくある間違い
❌ Ayer he comprado pan.
✅ Ayer compré pan.
日本語ではどちらも「パンを買いました」と訳せますが、スペインでの基本的な使い分けでは、ayer はすでに終わった期間を示すので点過去を使います。単に動作が完了したという理由で現在完了を選ばないようにします。
覚えておこう
「今日・今週」は現在完了、「昨日・先週」は点過去を選ぶ基本の目安です。動作の完了だけでなく、今につながる時間の枠かどうかを考えます。