前未来:未来の時点で完了していること
要点
前未来(futur antérieur)は、未来のある時点までに動作が終わっていることを表します。日本語では「〜までには終わっている」「〜したら」などと訳します。未来の出来事を単に述べる単純未来に対し、前未来はその時点より前の完了に注目します。また、すでに起きたことについて「きっと〜したのだろう」と推測するときにも使います。
形
主語 + avoir または être の単純未来形 + 過去分詞。例:j’aurai terminé、elle sera partie。助動詞の選び方は複合過去と同じです。être を使う場合、過去分詞は主語の性・数に一致します。avoir を使う場合は、直接目的語が動詞より前にあるとき、その性・数に一致します。
使い方
- 期限や未来の基準時点までの完了を表します。d’ici demain(明日までに)などとよく使います。
- quand や dès que の節では、後の行動に先立つ完了を表せます。未来の話でも、この節に前未来を使えます。
- 過去の出来事への推測にも使います。この場合は未来の完了ではなく、文脈から「きっと〜したのだろう」と解釈します。
例文
- D’ici demain soir, j’aurai terminé ce rapport. — 明日の夜までには、この報告書を書き終えています。
- Quand tu auras fini de travailler, on pourra dîner ensemble. — 仕事が終わったら、一緒に夕食を食べられますね。
- À notre arrivée, Léa sera déjà partie. — 私たちが着く頃には、レアはもう出発しているでしょう。
- Paul n’est pas venu au rendez-vous. Il aura oublié. — ポールは待ち合わせに来ませんでした。きっと忘れたのでしょう。
よくある間違い
❌ D’ici demain soir, je serai terminé ce rapport.
✅ D’ici demain soir, j’aurai terminé ce rapport.
「〜し終わっている」の「いる」に引かれて être を選ばないようにします。terminer の能動形では avoir を使い、その単純未来形と過去分詞を組み合わせます。
覚えておこう
未来の基準時点から振り返り、「その時までに済んでいる」と考えます。過去についての推測を表す用法も、文脈で見分けます。