代名詞と所有表現

指示代名詞と指示冠詞

A2重要ドイツ語

要点

指示表現は、人や物を指したり、ほかのものと区別したりするときに使います。dieser は名詞の前では指示冠詞、名詞なしでは指示代名詞になります。日本語の「この・その・あの」とは一対一で対応しません。場面に応じて訳し、ドイツ語では指す名詞の性・数と文中での格に合わせて形を変えます。

形

dieser の形(男性/女性/中性/複数):主格 dieser/diese/dieses/diese、対格 diesen/diese/dieses/diese、与格 diesem/dieser/diesem/diesen。名詞の前でも単独でも同じ形を使います。与格複数では、名詞にも通常 -n が付きます。

使い方

  • 名詞を添えると、どの人や物かを明示できます。dieses Buch は「この本」などの意味です。格は動詞や前置詞に応じて決まります。
  • 何を指すか分かっているときは名詞を省けます。例えば男性名詞の Pullover を指すなら、主語には dieser、直接目的語には diesen を使います。
  • 会話では der・die・das も単独で「あれ・それ」などを表します。定冠詞と同じ形が多いですが、指示代名詞の与格複数は denen です。
  • 物の名前ではなく、状況や発言全体を指す「それ」には das を使えます。Das ist gut. は「それはいいですね」という意味です。

例文

  • Ich nehme dieses T-Shirt. — このTシャツにします。
  • Welcher Pullover gefällt dir? – Dieser gefällt mir. — どのセーターが気に入った? — これが気に入った。
  • Mit diesem Bus fahren wir zum Bahnhof. — このバスで駅まで行きます。
  • Welche Schuhe möchtest du? – Die dort. — どの靴が欲しい? — あそこにある靴。

よくある間違い

❌ Ich kaufe dieses Tasche.

✅ Ich kaufe diese Tasche.

日本語の「この」は名詞によって形が変わりませんが、ドイツ語では性・数・格に合わせます。Tasche は女性名詞で、この文では対格なので diese を使います。

覚えておこう

名詞を省いても、指す名詞の性・数と文中の格に合う形を使います。dieser をいつも「この」、der をいつも「あの」と訳すわけではありません。