代名詞と所有表現

対格・与格の人称代名詞

A2必須ドイツ語

要点

人や物を人称代名詞で表すとき、目的語では主格と異なる形を使うことがあります。対格(Akkusativ・4格)か与格(Dativ・3格)かは、動詞や前置詞によって決まります。日本語の「を」「に」と一対一には対応しません。例えば、helfen(手伝う)の相手は与格で表します。

形

主格 → 対格/与格:ich → mich/mir、du → dich/dir、er → ihn/ihm、sie(単数)→ sie/ihr、es → es/ihm、wir → uns/uns、ihr → euch/euch、sie(複数)→ sie/ihnen、Sie(敬称)→ Sie/Ihnen。

使い方

  • sehen(見る)やkennen(知っている)の目的語には対格を使います。helfen(手伝う)やdanken(感謝する)の相手には与格を使います。動詞と必要な格を一緒に覚えると便利です。
  • 前置詞の後でも、その前置詞が要求する格を使います。例えばfür dich(あなたのために)は対格、mit dir(あなたと一緒に)は与格です。
  • 名詞を代名詞に置き換えるときは、元の名詞の性と数も確認します。例えばder Schlüssel(鍵)を対格で受ける形はihnです。
  • 敬称のSieは、対格でもSie、与格ではIhnenです。文中でも語頭を大文字にします。

例文

  • Kannst du mich hören? — 私の声が聞こえますか?
  • Ich helfe dir beim Kochen. — 料理をするのを手伝います。
  • Wo ist der Schlüssel? Ich finde ihn nicht. — 鍵はどこですか? 見つかりません。
  • Kann ich Ihnen helfen? — 何かお手伝いしましょうか?

よくある間違い

❌ Ich helfe dich.

✅ Ich helfe dir.

helfenの相手は与格で表すので、dichではなくdirを使います。「あなたを手伝う」という日本語の助詞だけでドイツ語の格を判断しないようにしましょう。

覚えておこう

代名詞は「誰・何を指すか」と「どの格が必要か」を確認して選びます。動詞はhelfen + Dativのように、必要な格と一緒に覚えましょう。