文の組み立てと語順

枠構造:動詞の二つの部分で文を挟む

A1必須ドイツ語

要点

ドイツ語では、動詞が二つの部分に分かれると、その間に目的語や時間・場所などの情報を置く形がよく使われます。これを枠構造(Satzklammer)といいます。平叙文では、主語に合わせて変化する定動詞が第2位置に来て、不定詞・過去分詞・分離する前つづりが右側の枠を作ります。第2位置は、2番目の単語という意味ではありません。日本語のように動詞の部分をまとめて文末に置かず、まず左側の動詞を置き、最後に右側の部分で文を閉じるのが基本です。

形

平叙文の基本形:最初の文成分 + 定動詞 + 間に入る情報 + 不定詞/過去分詞/分離する前つづり。例:Ich + möchte + einen Kaffee + trinken.

使い方

  • 話法の助動詞などと不定詞を使うときは、助動詞が左側、不定詞が右側の枠になります。
  • 現在完了では、haben または sein が左側、過去分詞が右側の枠になります。ここでは時制の作り方ではなく、二つの部分の位置に注目します。
  • 分離動詞でも、変化した動詞と分離した前つづりが枠を作ります。動詞の種類が違っても、間に情報を置く考え方は共通です。
  • 動詞が一つの部分だけなら、右側の動詞の枠はありません。すべての文に二つの動詞部分が必要なわけではありません。

例文

  • Ich möchte einen Kaffee trinken. — コーヒーを飲みたいです。
  • Wir können heute zusammen kochen. — 今日は一緒に料理できます。
  • Ich habe gestern Brot gekauft. — 昨日、パンを買いました。
  • Ich stehe jeden Tag um sieben Uhr auf. — 毎日7時に起きます。

よくある間違い

❌ Ich einen Kaffee trinken möchte.

✅ Ich möchte einen Kaffee trinken.

日本語の語順につられて trinken möchte をまとめて文末に置くと、ドイツ語の平叙文の語順になりません。定動詞 möchte を第2位置に置き、不定詞 trinken は右側の枠に置きます。

覚えておこう

二つの動詞部分があるときは、左の枠と右の枠をセットで覚えましょう。基本形では、目的語や時間・場所の情報がその間に入ります。