譲歩を表す aunque:事実と仮定
要点
aunque は「〜なのに」「たとえ〜でも」を表し、普通なら結果を妨げそうな事情があっても、結果は変わらないことを示します。直説法では、その事情を事実として伝えます。接続法では、仮定や未確定の事情として扱ったり、すでに分かっている事実を認めつつ、結論には影響しないと示したりします。日本語の「〜ても」だけでは、この違いは必ずしも表れません。
形
aunque + 直説法/接続法の節 + 主節。aunque の節を先に置くときは、通常その後にコンマを置きます。
使い方
- 事実を情報として伝える場合は直説法を使います。aunque está lloviendo は「雨が降っているのに」です。
- これから起こるか分からないことには接続法現在を使います。aunque llueva mañana は「たとえ明日雨が降っても」です。未来の話でも、この場合は直説法未来を使いません。
- 接続法は、事実ではないという意味に限りません。値段が高いと分かっていても、aunque sea caro と言えば「高いとしても、その点は判断を変えない」と表せます。
- 現在や未来の現実から距離を置いた仮定には接続法過去を使います。aunque tuviera más tiempo は「たとえもっと時間があったとしても」です。
例文
- Aunque está lloviendo, voy a salir a comprar pan. — 雨が降っていますが、パンを買いに出かけます。
- Aunque llueva mañana, iremos a la excursión. — たとえ明日雨が降っても、遠足には行きます。
- Aunque sea caro, lo voy a comprar. — 高いとしても、買うつもりです。
- Aunque tuviera más tiempo, no podría hacerlo todo. — たとえもっと時間があったとしても、全部はできないでしょう。
よくある間違い
❌ Aunque de estar cansada, voy a ir.
✅ Aunque estoy cansada, voy a ir.
aunque の後に de + 不定詞を続けることはできません。ここでは、疲れているという事実を伝えるため、主語に合わせた直説法の estoy を使います。
覚えておこう
直説法は事情を事実として伝え、接続法は仮定や結論に影響しない事情として扱います。接続法でも、すでに分かっている事実を表せます。