動詞と時制

過去完了:過去より前の出来事

B1重要スペイン語(スペイン)

要点

過去完了(pretérito pluscuamperfecto)は、過去のある時点より前に起きていたことを表します。話の基準となる過去から、さらに前を振り返る時制です。日本語では「もう〜していた」「それまでに〜した」などと文脈で表しますが、スペイン語では動詞の形でこの前後関係を示します。単に昔の出来事だから使うのではありません。

形

haber の線過去形+過去分詞です。主語に応じて había, habías, había, habíamos, habíais, habían を使います。規則的な過去分詞は -ar → -ado、-er / -ir → -ido です。不規則形には hecho, visto, escrito などがあります。過去分詞は主語の性・数によって変わりません。否定の no は haber の前に置きます。

使い方

  • 到着した時など、基準となる過去の出来事より前に、すでに終わっていたことを伝えます。
  • 過去の行動や状況の理由を、それ以前の出来事で説明するときに使います。
  • 過去のある時点までの経験にも使えます。ya(もう)、todavía no(まだ〜ない)、nunca(それまで一度も〜ない)などがよく一緒に使われます。

例文

  • Cuando llegué a la estación, el tren ya había salido. — 駅に着いたとき、電車はもう出発していました。
  • No pude entrar en casa porque había perdido las llaves. — 鍵をなくしていたので、家に入れませんでした。
  • Hasta ese viaje, nunca había estado en España. — その旅行まで、スペインに行ったことは一度もありませんでした。
  • Cuando os llamé, ¿ya habíais reservado el hotel? — 電話したとき、皆さんはもうホテルを予約していましたか。

よくある間違い

❌ Cuando llegué, mis amigas ya habían salidas.

✅ Cuando llegué, mis amigas ya habían salido.

haber と組み合わせる過去分詞は、主語が女性複数でも salido のままです。主語に合わせて変えるのは haber の形だけです。

覚えておこう

「過去の基準点より前」を表すのが過去完了です。基準点は、前後の文脈ですでに示されていることもあります。