譲歩と対比:bien que・même si・alors que など
要点
譲歩は、ある事情から予想される結果とは違うことが起こる関係で、日本語の「〜なのに」「〜でも」に当たります。対比は、二つの状況の違いを示す関係で、「〜のに対して」に当たります。フランス語では、意味だけでなく、接続詞によって後ろの動詞の法も選びます。
形
bien que + 接続法(subjonctif)/même si + 直説法(indicatif)/対比の alors que・tandis que + 直説法
使い方
- bien que は「〜であるにもかかわらず」という譲歩を表します。内容が事実でも接続法を使います。接続法だから不確かな内容だとは限りません。
- même si は「たとえ〜でも」を表し、文脈によっては実際の事情について「〜だけれども」という意味にもなります。後ろには直説法を使います。
- alors que は二つの状況を対比したり、期待との食い違いを示したりします。時間の「〜しているとき」という用法もあるので、文脈で意味を判断します。
- tandis que も「〜なのに対して」という対比に使えます。時間の「〜している間に」という意味もあります。日本語訳が「〜のに」でも、bien que と同じ動詞の法になるわけではありません。
例文
- Bien qu’il soit tard, nous allons terminer ce dossier ce soir. — もう遅い時間ですが、この書類は今夜中に仕上げます。
- Même si tu n’es pas d’accord, j’aimerais connaître ton avis. — たとえ賛成でなくても、あなたの意見を聞きたいです。
- Tu veux sortir alors que je préfère rester à la maison. — あなたは出かけたいのに対して、私は家にいたいです。
- Ma sœur préfère vivre en ville, tandis que moi, je préfère la campagne. — 姉は都会で暮らすほうが好きですが、私は田舎のほうが好きです。
よくある間違い
❌ Bien qu’il est fatigué, il continue à travailler.
✅ Bien qu’il soit fatigué, il continue à travailler.
疲れていることが事実でも、bien que の後ろには接続法が必要です。直説法の est ではなく、接続法の soit を使います。
覚えておこう
bien que の後ろは接続法、même si の後ろは直説法です。対比の alors que・tandis que の後ろも直説法です。