名詞・冠詞・格

定冠詞と不定冠詞の使い分け

A1必須ドイツ語

要点

ドイツ語では、冠詞によって、どの人や物を指すかが聞き手に分かるかどうかを示します。不定冠詞 ein・eine は、まだ特定されていない一人・一つを紹介するときに使います。定冠詞 der・die・das は、すでに話に出たものや、その場の状況から特定できるものに使います。日本語には対応する冠詞がないため、訳では毎回「ある」「その」を付けず、文脈に合った自然な表現にします。

形

冠詞+名詞。主格の単数では、男性名詞は ein/der、女性名詞は eine/die、中性名詞は ein/das です。冠詞の形は名詞の性・数・格によって変わります。

使い方

  • 初めて紹介する、まだ特定されていない人や物には、不定冠詞を使います。例えば eine Tasche は、どのかばんかをまだ共有していないときの表現です。
  • 一度紹介した人や物を続けて指すときは、通常、定冠詞に切り替えます。eine Tasche と紹介したかばんは、次に die Tasche と言えます。
  • まだ話に出ていなくても、聞き手が状況からどれか分かれば定冠詞を使います。例えば、部屋のドアを閉めてほしいときは die Tür と言います。
  • 日本語の「これ」「その」を機械的に冠詞に置き換えるのではなく、名詞が指す人や物を聞き手が特定できるかで選びます。

例文

  • Das ist eine Tasche. — これはかばんです。
  • Die Tasche ist neu. — そのかばんは新しいです。
  • Mach bitte die Tür zu. — ドアを閉めてください。
  • Ist das ein Hotel? — あれはホテルですか。

よくある間違い

❌ Das ist Tasche.

✅ Das ist eine Tasche.

日本語の「これはかばんです」には冠詞がありませんが、ドイツ語で一つのかばんを紹介するこの文では、Tasche の前に不定冠詞 eine が必要です。

覚えておこう

まだ特定されていない一人・一つには不定冠詞、聞き手がどれか分かるものには定冠詞を使います。初めて話すものでも、状況から特定できれば定冠詞を使えます。