名詞・代名詞の目的語の並べ方
要点
「誰に・何を」を表す二つの目的語は、名詞か代名詞かによって自然な順序が変わります。両方が名詞なら、普通は与格(3格)の目的語を対格(4格)の目的語より先に置きます。一方だけが強調しない人称代名詞なら、その代名詞を先に置きます。両方が強調しない人称代名詞なら、対格を与格より先に置きます。
形
名詞+名詞:与格 → 対格 / 人称代名詞+名詞:代名詞 → 名詞 / 人称代名詞+人称代名詞:対格 → 与格
使い方
- geben(渡す)やzeigen(見せる)など、「誰に・何を」を伴う動詞で使う基本の語順です。ここでは前置詞のない与格・対格の目的語を扱います。
- 名詞の目的語には冠詞なども含めます。meinem Bruderとdas Buchは、どちらも名詞のまとまりです。
- 下の例はすべて、兄にその本を渡す場面です。すでに話題に出た兄をihm、その本をesに置き換え、語順を比べてください。
- 日本語では「兄にその本を」「その本を兄に」のどちらも使えますが、ドイツ語では名詞と代名詞の組み合わせに注意します。ここで示すのは、特別な強調のない場合の基本の並べ方です。
例文
- Ich gebe meinem Bruder das Buch. — 兄にその本を渡します。
- Ich gebe ihm das Buch. — 兄にその本を渡します。
- Ich gebe es meinem Bruder. — 兄にその本を渡します。
- Ich gebe es ihm. — 兄にその本を渡します。
よくある間違い
❌ Ich gebe ihm es.
✅ Ich gebe es ihm.
名詞二つの場合の「与格→対格」を、そのまま代名詞二つに当てはめないようにします。強調しない人称代名詞が二つ並ぶ場合は、対格のesを与格のihmより先に置きます。
覚えておこう
名詞二つなら「誰に→何を」、強調しない人称代名詞二つなら「何を→誰に」が基本です。代名詞と名詞の組み合わせなら、代名詞を先に置きます。