動詞と時制

過去完了形で表す過去の前後関係

B1重要ドイツ語

要点

過去完了形(Plusquamperfekt)は、過去のある時点よりも前に起きたことを表します。過去の出来事を話す途中で、それ以前の出来事を振り返るときに使います。日本語では「すでに〜していた」「その前に〜した」などで順序を示しますが、ドイツ語では動詞の形でも前後関係を示します。単に遠い昔のことだから使う時制ではありません。

形

主語+haben または sein の過去形+過去分詞(Partizip II)です。haben は hatte, hattest, hatte, hatten, hattet, hatten、sein は war, warst, war, waren, wart, waren と活用します(ich, du, er/sie/es, wir, ihr, sie/Sie の順)。助動詞の選び方と過去分詞は現在完了形と同じです。平叙文では活用した助動詞を2番目に、過去分詞を文末に置きます。

使い方

  • 過去の基準となる出来事より先に完了していたことを表します。基準となる出来事は、文脈から分かる場合もあります。
  • 過去の状況の原因を、それ以前に起きた出来事として説明するときにも使います。
  • schon(すでに)や noch nicht(まだ〜していない)を添えると、その過去の時点までに済んでいたかどうかを明確にできます。

例文

  • Als ich nach Hause kam, hatte meine Familie schon gegessen. — 家に帰ると、家族はすでに食事を済ませていました。
  • Ich konnte nicht bezahlen. Ich hatte meinen Geldbeutel zu Hause vergessen. — 支払いができませんでした。財布を家に忘れてきていたのです。
  • Wir kamen um acht Uhr am Bahnhof an. Der Zug war schon abgefahren. — 8時に駅に着きました。電車はすでに出発していました。

よくある間違い

❌ Als ich ankam, hatte der Zug schon abgefahren.

✅ Als ich ankam, war der Zug schon abgefahren.

abfahren はこの意味では sein と組み合わせます。過去完了形でも現在完了形と同じ助動詞を選ぶので、hatte ではなく war を使います。

覚えておこう

過去完了形は「過去の基準時点より前」を表します。haben/sein の過去形に過去分詞を組み合わせます。