肯定命令:tú・vosotros・usted・ustedes
要点
肯定命令は、相手に何かをするよう促す形です。指示だけでなく、依頼や勧めにも使います。日本語の「〜てください」と違い、スペイン語では相手が一人か複数か、親しい相手か丁寧に接する相手かによって動詞の形を変えます。通常、主語の代名詞は省略します。
形
規則動詞では、tú は直説法現在の él・ella と同じ形です:hablar → habla、comer → come、abrir → abre。vosotros は不定詞の最後の -r を -d に変えます:hablad、comed、abrid。usted は -ar 動詞で -e、-er・-ir 動詞で -a、ustedes はそれぞれ -en、-an にします:hable/hablen、coma/coman、abra/abran。これらは接続法現在と同じ形です。tú の主な不規則形は di、haz、ve、pon、sal、sé、ten、ven です(順に decir、hacer、ir、poner、salir、ser、tener、venir)。
使い方
- 親しい一人には tú、スペインで親しい複数の相手には vosotros の形を使います。
- 丁寧に接する一人には usted、複数の相手には ustedes の形を使います。敬意のある形でも、言い方や状況によっては強い指示に聞こえます。
- 依頼を和らげるには por favor を添えます。
- 目的語の代名詞は肯定命令の後ろにつなげて一語にします:di + me → dime、da + me + lo → dámelo。元の強勢を保つため、アクセント記号が必要になることがあります。
例文
- Habla más despacio, por favor. — もう少しゆっくり話してくれる?
- Chicos, abrid los libros por la página diez. — みんな、教科書の10ページを開いて。
- Pase, por favor. — どうぞお入りください。
- Señores, tomen asiento, por favor. — 皆様、どうぞお掛けください。
よくある間違い
❌ Chicos, abre los libros por la página diez.
✅ Chicos, abrid los libros por la página diez.
日本語では相手の人数で動詞の形を変えませんが、スペイン語では変える必要があります。ここでは親しい複数の相手に呼びかけているので、tú の abre ではなく vosotros の abrid を使います。
覚えておこう
まず相手の人数と距離感を確認して、命令形を選びます。肯定命令では、目的語の代名詞を動詞の後ろにつなげます。