大過去:過去の時点より前の出来事
要点
大過去(plus-que-parfait)は、過去のある時点よりも前に起きたことを表します。例えば、店に着いた時にはすでに閉店していた、という時間関係です。単に遠い昔を表す時制ではありません。日本語では文脈や「すでに」「その前に」で前後関係を示せますが、フランス語では大過去の形でそれを明確にします。
形
主語 + avoir または être の半過去形 + 過去分詞。avoir:j’avais, tu avais, il/elle/on avait, nous avions, vous aviez, ils/elles avaient。être:j’étais, tu étais, il/elle/on était, nous étions, vous étiez, ils/elles étaient。助動詞の選び方と過去分詞の一致は複合過去と同じです。être を使う場合、過去分詞は主語の性・数に一致します(elle était partie)。avoir を使う場合は通常変化しませんが、直接目的語が前にあると、その性・数に一致します。
使い方
- 過去の出来事を話す途中で、それより前の出来事を振り返るときに使います。基準となる過去の時点は、前の文で示されていても構いません。
- 過去の状況の理由を、それ以前の行動で説明するときにも使います。
- déjà(すでに)などを添えると時間関係が伝わりやすくなりますが、必須ではありません。否定は助動詞を ne … pas で挟みます(je n’avais pas réservé)。
例文
- J’avais réservé une table avant d’aller au restaurant. — レストランに行く前に、席を予約しておきました。
- Quand je suis arrivé, Léa était déjà partie. — 私が着いた時には、レアはすでに出発していました。
- Mon téléphone s’est éteint parce que je ne l’avais pas chargé. — 充電していなかったので、スマートフォンの電源が切れてしまいました。
よくある間違い
❌ Quand je suis arrivé, Léa avait déjà parti.
✅ Quand je suis arrivé, Léa était déjà partie.
partir の助動詞は être です。大過去でも être を半過去形にし、女性単数の主語 Léa に合わせて過去分詞を partie にします。
覚えておこう
「過去の基準点より前」が大過去の目印です。助動詞を半過去形にして、過去分詞を続けます。