動詞を使う構文

過去分詞の一致:先行する直接目的語と代名動詞

B2重要フランス語

要点

過去分詞の一致は、助動詞だけでなく、直接目的語の位置と役割で決まります。avoir では、直接目的語(COD)が過去分詞より前にあるときだけ、その性・数に一致させます。代名動詞では、se が直接目的語なのか、間接目的語なのかを確認します。日本語にはこの性・数による語形変化がないため、フランス語では一致する相手を意識する必要があります。

形

一致する過去分詞の基本形:男性単数はそのまま、女性単数は +e、男性複数は +s、女性複数は +es。すでに s で終わる形などは、語尾が重複しません。

使い方

  • avoir では、前にある le・la・les や関係代名詞 que が直接目的語なら、その指す名詞に一致します。直接目的語が後ろにある場合は一致しません。
  • se laver のような代名動詞で se 自体が直接目的語なら、過去分詞は se が指す主語に一致します。
  • se laver les mains では les mains が直接目的語で、se は間接目的語です。直接目的語が後ろにあるため一致しませんが、前に置けばその目的語に一致します。
  • se parler や se téléphoner では se は間接目的語なので、主語が女性や複数でも過去分詞を一致させません。
  • se souvenir のように代名動詞として用いる動詞では、主語に一致します。すべての代名動詞を、直接目的語の有無だけで判断するわけではありません。

例文

  • Les photos que tu as prises sont magnifiques. — あなたが撮った写真はとてもすてきです。
  • Elle s’est lavée avant de partir. — 彼女は出かける前に体を洗いました。
  • Elle s’est lavé les mains avant de cuisiner. — 彼女は料理をする前に手を洗いました。
  • Elles se sont parlé au téléphone hier soir. — 彼女たちは昨夜、電話で話しました。

よくある間違い

❌ Les clés ? Je les ai oublié à la maison.

✅ Les clés ? Je les ai oubliées à la maison.

les は女性複数の les clés を指す直接目的語で、過去分詞より前にあります。avoir を使っていても一致が必要なので、oubliées にします。

覚えておこう

まず「何を・誰を」に当たる直接目的語と、その位置を確認します。代名動詞も、être を使うという理由だけで主語に一致させないようにします。