前置詞と格の選択

与格を取る前置詞と冠詞との融合形

A1必須ドイツ語

要点

aus、bei、mit、nach、seit、von、zu の後ろでは、名詞句を与格(Dativ)にします。日本語では「から」「と」「へ」などで関係を表しますが、ドイツ語では前置詞に合わせて冠詞などの形も変わります。移動を表す文でも、これらの前置詞の後ろは与格です。

形

前置詞+与格の名詞句。定冠詞は男性・中性が dem、女性が der、複数が den です。不定冠詞は男性・中性が einem、女性が einer です。複数の名詞には、通常、語尾に -n を付けます。すでに -n で終わる名詞や -s の複数形には付けません。

使い方

  • aus は出身や中から出ること、von は人・場所からの起点などを表します。例:aus Japan(日本出身で)、von der Arbeit(仕事から)。
  • bei は人のところにいることなど、mit は同伴や交通手段を表します。例:bei einer Freundin(女友達の家で)、mit dem Bus(バスで)。
  • nach は都市名や冠詞のない国名などへの移動、zu は人や施設などへの移動に使います。例:nach Berlin(ベルリンへ)、zum Arzt(医者のところへ)。
  • seit は過去から今まで続くことの開始時点や期間を表します。例:seit einer Woche(1週間前から)。
  • 普通の会話では、bei+dem → beim、von+dem → vom、zu+dem → zum、zu+der → zur の融合形をよく使います。例:vom Bahnhof(駅から)、zur Schule(学校へ)。

例文

  • Ich fahre mit dem Bus. — バスで行きます。
  • Sie kommt aus der Schweiz. — 彼女はスイス出身です。
  • Ich bin beim Arzt. — 今、診察を受けに来ています。
  • Ich gehe zur Arbeit. — 仕事に行きます。

よくある間違い

❌ Ich fahre mit der Bus.

✅ Ich fahre mit dem Bus.

Bus は男性名詞ですが、mit の後ろでは与格にするので、定冠詞は der ではなく dem になります。日本語の「バスで」と違い、前置詞を置くだけでなく冠詞の形も変える必要があります。

覚えておこう

まずは前置詞と与格の形を一緒に覚えましょう。zum は zu dem、zur は zu der の融合形です。