nicht と kein による否定
要点
ドイツ語では、否定する内容に応じて nicht と kein を使い分けます。kein は、不定冠詞 ein・eine が付く名詞や、冠詞なしで使う名詞を否定します。nicht は、動作や状態、形容詞などを否定します。日本語ではどちらも「〜ない」「〜ではない」などになりますが、ドイツ語では否定する語に合わせて選ぶ必要があります。
形
名詞の否定:ein Auto → kein Auto、eine Tasche → keine Tasche、Zeit → keine Zeit。kein は名詞の性・数・格に合わせて変化します。主格では男性・中性が kein、女性・複数が keine、対格では男性が keinen、中性が kein、女性・複数が keine です。形容詞の否定:nicht + 形容詞(nicht müde)。
使い方
- 物を持っていない、時間がない、といった内容は kein を使って表せます。数えられる名詞だけでなく、Zeit のような数えられない名詞にも使います。
- 冠詞なしの複数名詞を否定するときも kein を使います。例えば Kinder の否定は keine Kinder です。
- 形容詞で表す状態を否定するときは nicht を使います。「疲れていません」は Ich bin nicht müde. です。
- 動作を否定するときも nicht を使います。「今日は働きません」は Ich arbeite heute nicht. です。
- 定冠詞や所有冠詞が付いた名詞を否定するときは、通常 nicht を使い、その冠詞を残します。「それは私のかばんではありません」は Das ist nicht meine Tasche. です。
例文
- Ich habe kein Auto. — 車を持っていません。
- Ich habe keine Zeit. — 時間がありません。
- Ich kaufe keinen Kaffee. — コーヒーは買いません。
- Ich bin nicht müde. — 疲れていません。
よくある間違い
❌ Ich bin kein müde.
✅ Ich bin nicht müde.
müde は「疲れている」という状態を表す形容詞なので、nicht で否定します。kein は名詞を否定するときに使います。
覚えておこう
ein・eine が付く名詞や冠詞なしの名詞には、基本的に kein を使います。動作や形容詞の否定には nicht を使います。